琵琶島はパワースポット
琵琶島(通称:弁天島)は野尻湖に只一つ浮かぶ小さな島です。
小山の頂上付近に宇賀神社の本殿があり、島自体が神社の境内という体です。
昔から霊験あらたかとということで、遠い地からも参拝を欠かさない方が少なくありません。
遊覧船の乗り場正面からは、朱色の大きな鳥居が見えています。上陸して鳥居をくぐると長い階段がせまり、その先には大きな木々に囲まれて参道が続きます。
舟で湖を渡っての参拝は、より特別な思いを込めてのお参りとなり大きなパワーを授かることでしょう。
宇賀神社の歴史
宇賀神社の歴史は古く、天平2(730)年創建とされ、僧・行基が御神体を安置したと伝えられる由緒ある神社です。
倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、大己貴神(おおなむちのかみ)他13柱が祭神とされています。
倉稲魂命
稲の精霊が神格化されたもので、五穀、食物をつかさどる五穀豊穣の神様です。
市杵島姫命
神に斎(いつ)く島の女性の意味をもつこの女神が弁財天であるといわれています。弁財天は七福神のなかの唯一の女神で、芸能の神としても知られています。琵琶島の別称弁天島はここからきています。
大己貴神
ご存知大国主命(おおくにぬしのみこと)のことで、国造りの神、農業神、商業神、医療神などとして信仰され、縁結びの神としても知られます。
本殿は、拝殿裏側の覆屋(おおいどう)の中にしまわれているため、見ることはできません。 江戸時代初期の建立といわれています。
1.大鳥居(第一鳥居)
掲げられた「宇賀神社」の額は勝海舟揮毫の物のレプリカ。本物が今回御開帳に合わせて一般公開されます。
2.第二鳥居を望む
大鳥居から続く石段登りきると、第二鳥居下となります。
掲げられた額の字は、西郷隆盛の甥、侯爵西郷従徳の書です。
3.奥に第三の鳥居
杉の大木の脇を社殿へと軽やかに進む
4.社殿を望む
第三鳥居から奥に社殿を望める。
5.社殿
宇賀神社の宝物
宇賀弁財天・十五童子像
日本の産土神(うぶすながみ)である稲荷神 倉稲魂命と弁財天が集合し結びついたといわれる宇賀弁財天像と、弁財天の功徳が童子の姿に変身した姿といわれる十五童子像
※掲載写真は宇賀神社パンフレットより転載
勝海舟 揮毫の額
勝海舟先生が明治天皇陛下北陸巡幸の下見検分のため野尻を通り本社に参拝した際、所望して額に「宇賀神社」と揮毫していただいた。その額は、長く正面大鳥居に掲げられていたが、取り外され今はレプリカが掲げられています。
※掲載写真は宇賀神社パンフレット・資料より転載
※宇賀弁財天・十五童子像、勝海舟 揮毫の額とも通常は非公開ですが、六年毎に催行される式年大祭には拝観できます。
宇賀神社の祭礼
例大祭
例祭は毎年8月26日~29日に行われます。
例大祭は26日で、28日には神幸祭がおこなわれ、御神体が舟で湖を渡られ(湖上渡御)里宮に入られます。浦安の舞が奉納され、その後神楽が町廻りをします。
式年大祭
式年大祭は6年毎に斎行されます。
本年(2016年)がその年にあたり、8月21日~29日にわたり盛大に行われます。
宝物の拝観も23日・24日の二日間行われます。
2010年 式年大祭の思い出
前回の大祭の写真アルバムを掲載します。